心のこと

うつ病④ セカンドオピニオンを受ける方法

うつ病でセカンドオピニオンを受ける方法

こんにちは、ゆとり主婦のマリー(@yutori_shuhu)です。

引き続き「うつ病体験記」で、4記事目です。

今回は、セカンドオピニオンをどうやって受けるのか?

その方法を書きたいと思います。

私の体験をシェアして、同じ境遇の方やうつ病を患っているご家族がいる方のお役に立てればうれしいです。

セカンドオピニオンを受けるには

私は、セカンドオピニオンを受けた病院に転院し、徐々に薬を減らして転院後3~4か月で通院を終えて回復した経験があります。

セカンドオピニオンは、いきなり新しい病院に行って受けられるとは限りません。

私がとった行動をまとめました。

1、診療情報提供書が必要(紹介状)

セカンドオピニオンを受けるには、診療情報提供書を現在通っている病院からもらわなくてなりません。

私はその仕組みを知らずに、セカンドオピニオンを受けたい病院に予約の電話を入れましたが、その時に「診療情報提供書がなければお受けできません」と断られました。

そこで初めて診療情報提供書の存在を知ったのです。

診療情報提供書とは

診療情報提供書とは、病名や、これまでの経緯や投薬の状態などを簡潔に記載したもので、カルテをまとめたものとイメージするとわかりやすいと思います。

厚生労働省のホームページにアップされている診療情報提供書のひな型はこちらです。https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000056840.pdf

2、通院している病院に「診療情報提供書」を依頼

実はこのハードルが最も高いがために、セカンドオピニオンが受けにくいといっても過言でではありません。

初診からずっとお世話になっている医師に「あなたの診断が信用できません」と突きつけるようで、気が引けます。

転院すると決めているなら後くされなくていいですよね。

でも、セカンドオピニオンを受けた上でやはり今の病院に通いたいとなったら・・・気まずい思いをするのではないかと心配になります。

とにかく言い出すのに勇気が要ります!!!

ところが、心配していたことは杞憂に終わりました。

電話で診療情報提供書を依頼できた

私はセカンドオピニオンを受けようと決めた時、病院の予約がかなり先だったため、電話をかけることにしました。

「ほかの病院にセカンドピニオンを受けたいのですが」と伝えると、受付のスタッフなのか看護師なのかわかりませんが、医師に電話を替わることはなく、あっさり引き受けてもらえました。

その時のやりとりです。

私「家族からの勧めもあって、ほかの病院にセカンドピニオンを1度受けてみたいのですが」

病院スタッフ「セカンドオピニオンを受けにいく病院は決まっていますか?」

私「〇〇クリニックです」

病院スタッフ「わかりました。紹介状ができましたら電話しますので取りに来てください。1週間くらいかかります」

私「よろしくお願いします」

慣れているようでした。よく考えたら、病院なら当たり前の作業なんですよね。

3、病院に「診療情報提供書」を取りに行き料金を支払う

病院から「診療情報提供書ができました」と電話がかかってきたのは10日後くらいでした。

医師も忙しい中、事務作業が増えると大変なのだろうなと思いながら、作ってくれたことに感謝しました。

病院の受付に行くと、診察や医師との面会もなく、診療情報提供書を渡されて料金を支払いました。

特に嫌味も言われませんでしたし、単純な事務手続きといった感じがしました。

私の場合は、医師と顔を合わせることもありませんでした。

4、新しい病院を予約して訪れる

ここでやっとセカンドオピニオンを受けたい病院に電話して予約を入れられました。

この病院では最初の訪問では診察はなくて、精神保健福祉士による聞き取り、問診で終わりました。

その後に医師の診察を予約する仕組みでした。

精神保健福祉士と話すときに、今の病院で「脳が委縮している」と診断されてとても不安なことや、今通っている病院が周囲から評判が悪いことなど、すべて話しました。

すると、「先生の診断でわかると思うけれど、あの病院からうちの病院に移ってくる人がとても多いから、心配しなくて大丈夫だと思いますよ」と言われました。

そこで少し安心できました。

さらに、後日医師の診察と詳しい検査を行った結果、「脳は委縮していないし、薬が過多だと思う」とセカンドオピニオンを受け、この病院に転院することに決めました。

5、セカンドオピニオン後、どちらに通うか決める

これが難しいところですが、私は自分に都合のいい、楽観的な診断をしてくれたから転院しようと思ったわけではありません。

むしろ、しっかりMRIまで検査をしてもらって、さらに「心配であれば脳神経外科も紹介します」と言ってくれた先生を信頼できると感じたから転院を決めました。

医師とは相性もありますが、セカンドオピニオンを受けたことで違いが分かったともいえます。

2つめの病院は、しっかりと論理的に様々な可能性を話してくれる点と、薬の使い方や種類をわかりやすく説明してくれる点がよかったです。

最初に通った病院では、数年単位で治療がかかると言われましたが、結局、転院後は徐々に薬を減らし、3~4か月で寛解しました。

その後、1年経っても再発するそぶりはありません。

まとめ セカンドオピニオンを受けてよかった

あの時、セカンドオピニオンを受けて本当によかったと思っています。

もし受けていなかったら、最初の病院に通い続けていたら、今も薬を飲み続けていたでしょう。

セカンドオピニオンを受けることは、とても勇気と労力が要ります。

特に精神の病気であるなら、自分で決断することも難しい状況です。

周りに信頼できる人がいたら、相談して情報を得ることが助けになります。

実態のつかみにくい病気だからこそ、セカンドオピニオンを受けることで様々な治療の可能性が広がります。

ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。