心のこと

うつ病① 私の初期症状7つ

うつ病1 私の初期症状7つ

こんにちは、ゆとり主婦のマリー(@yutori_shuhu)です。

今回はうつ病体験記をシリーズで書いていきます。

私は、うつ病がきっかけでフルタイムの仕事を離れ、9カ月間の投薬治療のあと寛解しました。

その体験をシェアして、同じ境遇の方やうつ病を患っているご家族がいる方のお役に立てればうれしいです。

第1回目は自分が経験した初期症状についてまとめます。

うつ病に気づくまで 私の初期症状7つ

私が、最初の病院に行って「うつ病」と診断されるまで、思えば様々な症状が出ていました。

振り返ると「あの頃からうつ病だったんだろうな~」と思いますが、当時はそれがうつ病だとは気づきませんでした。

もし、これらの初期症状について「うつ病かもしれない」と理解していたら、より早く病院にいって治療を開始できたかもしれません。

うつ病の初期症状1 異常なだるさ

きっかけは、体がだるくてだるくて、ベッドから起き上がれない。

起き上がっても、今度はソファから動けないという症状でした。

化粧をするのも服を選ぶのも、とにかくだるくてやりたくない。

ちょうど長期の旅行から帰ってきたのもあって、仕事に戻るのがめんどくさいのかな?さぼりたくなっているのかなあと自分では思っていました。

だから、無理やり奮い立たせて、なんとか職場まで行っていました。これが計り知れないほどの重労働でした。

頭をかけて悩む女性の写真

うつ病の初期症状2 意欲がなくなる

当時の仕事は、好きな仕事で自己裁量権も大きくて、意欲的に取り組んでいました。

それが、突然やる気がなくなりました。

すべての仕事に意味がないような気がしてくる。将来のことなど考えられず、どうでもいい気がする。

急に「辞めたい」と思い始めました。

私は転職することに躊躇がなく、むしろ最大で続いた仕事は5年くらいなので、「きっと今の仕事に飽きてきたんだろう」と、そんな風に無理やり解釈していました。

だから、「新しい仕事を始めればまた意欲がわいてくるだろう」と楽観視していました。

初期症状3 会話に入っていけない

職場のデスク周りで、いつもなら皆でたわいもない雑談で盛り上がっていたのに、その会話が素通りしていく感覚になりました。

何を言っているのかよくわからず、取り合えずニコニコしてやりすごしました。

時間の流れが周りの人と違うというか、なんだけ別の次元にいるような気分でした。

「なんでそんなに楽しいのかわからない」という感覚です。

うつ病の初期症状4 食欲過多・睡眠過多

一般的に、うつ病になると食欲がわかず、眠れず、やせていくという症状が出るといわれます。

ところが、私の場合は逆で、過食・長時間睡眠に陥りました。だからすぐにはうつ病だと思えませんでした。

過食がひどい時、仕事が休みの日には1時間おきにご飯やお菓子を食べていました。

ご飯作る⇒食べる⇒洗い物する⇒小休憩⇒ご飯作る⇒食べる・・・

というサイクルで、こんなに食べられるのかと不思議なくらいでした。

食欲というよりは、とりつかれたように繰り返していたように思います。おいしくて食べていたという感覚はありませんでした。

睡眠は12時間は平気で寝ていました。食べる合間に昼寝もしていました。

病院の先生の話では、うつ病患者の2割くらいの人には、過食や過眠という症状がみられるそうです。

「ご飯を食べられるから、眠れるから、自分はうつ病ではない」と決めつけない方がよいでしょう。

うつ病の初期症状5 やたらと涙が出る

歯を磨いているとき、食事をしようと箸を持った時、ふとした瞬間になぜか悲しくて涙があふれてきました。

これはどんどん悪化していって、仕事にも支障が出ました。

病院に通い出してからも、夜に号泣して過呼吸になることが多かったです。

何が悲しいのかわけもわからず、ひたすら泣いていた記憶があります。

なんであんなに泣いていたのか・・・とにかく地獄でした。

うつ病の初期症状6 ひどい耳鳴り

耳鳴りがひどかったのを覚えています。

「耳かきのしすぎかな?」なんて、いま思うと悠長なことを考えていました。

四六時中「ブーン」とけっこう大きい音がしていて、日常生活にストレスを感じるようになりました。

静かになりたい。

普通に音が聞きたい。

そんな当たり前のことが叶わず、結局耳鳴りは半年以上も続きました。

うつ病の初期症状7 景色が白黒になる

これは驚くべきことなのですが、視界に広がる世界が、白黒になるのです。

ふとした瞬間に「悲しみ」がやってきて、世界から色がサーっとひいていってしまうのです。

白黒の風景写真

映画「ネバーエンディングストーリー」(小説の「はてしない物語」)の「虚無」がやってくる感じです。

なんという世界に住んでいるんだ。なぜ自分は生きているのか。そんなことを感じていました。

他にも症状は出ていたのかもしれませんが、「何だかまずいかも」と病院に行く前に気づいた症状は大きくはこれら7つです。

普段とは違う何かを感じたら

もし、普段とは違って悲しみや落ち込みが回復せずに続くようなら、病院に行ってみてほしいです。

それで病気でなければ安心ですし、もしうつ病だったら初期段階での治療できれば早い回復につながります。

でも、「薬を処方されるのが怖くて病院に行きたくない」と感じる人もいるかもしれません。

うつ病は脳内物質の伝達がうまくいかない病気と言われています。

この脳内物質の働きを正常に促す薬を飲むことは、合理的な治療になりえます。

もちろん薬には副作用があり、合う、合わないはあります。

その不安も含めて、医師に相談する機会と考えてみてはかがでしょうか。

家族の様子がおかしいと感じたら

もしもあなたのご家族が、上記のような症状があったり、見るからに様子がいつもと違って心配になったら、病院へ行くことを促す必要が出てきます。

ちまたにはうつ病に関する情報があふれていますが、まだまだ解明されていない部分が多く、日進月歩の分野です。

素人の判断で安易に判断せず、専門医に見てもらうことが大事です。

本人が嫌がったり、うつ病ではないと否定したりするかもしれません。

その時は、感情的にならずに、客観的にどう見えているか伝えてあげるのがいいと思います。

その際、厚生労働省のストレスチェックをネットで受けてもらうと、本人に自覚が芽生えるかもしれません。

≫「こころの耳」チェックリストなどのツール(働く方へ/ご家族の方へ)

また、病院も、診察を受けに行くというよりは「人生経験だと思って、見学に行く」くらいの感じですすめてみるのも手です。私はそれで重い腰があがりました。

他には、本を読んでもらうというもの1つの方法です。

私は丸山いずみさんの「仕事休んでうつ地獄に行ってきた」を読んで、薬を飲む大切さを理解し、処方された量を、指示された期間しっかり飲むことを心がけました。

まとめ・感想

うつ病の初期症状は多様で、人それぞれ違います。

辛い、悲しい、絶望感、疲れ、だるさ・・・様々な症状があります。

うつ病かそうでないのか、自分や家族が判断しないことが大切です。

うつ病については、厚生労働省の「みんなのメンタルヘルス」によくまとまっていますので、ご一読をおすすめします。

≫「みんなのメンタルヘルス」病名から知る>うつ病