こんにちは、ゆとり主婦のマリー(@yutori_shuhu)です。
私は、30代の半ば過ぎから、肌の調子が「絶好調!」という日がありません。
美容の悩みがつきない日々です。
スキンケアやメイクの根本から見直そうと、美容関連の本を読んでいました。
そこで見つけたのが「オトナ女子のための美容化学 しない美容」です。
読んでみると、「本当にいい美容を化学から特定する」という趣旨の本でした。
- 「美白」「毛穴」に効果ありの宣伝文句をなんとなく信じている人
- スキンケアジプシーが止まらない人
- 極端にナチュラル志向な人
- いつも肌の調子が悪い人
- 高級デパコスVSドラッグストア激安コスメ どちらがいいか知りたい人
Contents
「オトナ女子のための美容化学 しない美容」はこんな本!概要や要点
この本の概要や要点をざっくりお伝えします。
タイトルに「しない美容」とありますが、引き算系の本ではありません。
「スキンケアしないで肌断食」
「シャンプーしないでお湯ですすぐ」
など極端な方法を勧めてくることはないので、安心して読めます。

著者は化学畑出身のかずのすけさん
著者はかずのすけさん(本名・西 一総(にし かずさ)さん)という美容化学者です。
かずのすけさんは、横浜国立大学大学院環境リスクマネジメント専攻を卒業しています。
大学院で化粧品リスクと消費者教育についての研究をしてきたことから、化粧品に関する科学的な知識をお持ちです。
その知識を使って、わかりやすく美容について伝えるブログが人気となり、本を多数出版され、オリジナルの商品企画もしています。
私は、最初に著者のブログを読んで、信頼できそうだと思い「オトナ女子のための美容化学 しない美容」を入手しました。
美容を科学する真面目な本です
パラパラっとページをめくってみると、ユーモアのある風刺画が多数。
一生懸命な女性を揶揄するテイストはちょっと苦手です(^-^;

と心配になりましたが、しっかり読んでいくとその不安は払しょくされました。
化学的な事実を並べて、バッサバッサと今流行のスキンケアやメイクをぶった切っていきます。
読んでいて何度も「私のことだ!」とドキッとしました。
とはいえ、極端に否定する言葉は出てこないので、ご安心を。
読んでわかった驚きの事実3つ+オマケ
この本は、めくるページめくるページで驚きがありました。
知らなった事実や、今までの間違った思い込み。読むと払拭されていく感じです。
ここでは例として3つだけご紹介しますが、驚きの事実は大量に掲載されているので、ぜひ本書を手に取ってみてほしいです。
1、オイルクレンジングはダメじゃない!油脂を選んで
「オイルクレンジングは洗浄力が強すぎるからダメ」だと思っていませんか?私もそうでした。
「オイルはダメだから、ジェルやミルククレンジングを使っているよ」という人もいますよね!?
実は、洗浄力の弱いミルクやジェルでは、落とせる範囲のメイクがそもそも少ないのです。
その上、メイクを落としきるまでに時間がかかり、皮膚をたくさんこすってしまうので刺激を与えてしまいます。
一方、オイルクレンジグはするすると伸びてすぐにメイクが落ちるのがうれしいところ。
洗浄力は強めですが、実はオイルの種類によっては、肌への負担が少ないものがあるんです!
炭化水素油系オイル | 主体はミネラルオイル。最も一般的だが、最も強力なクレンジング。 |
---|---|
エステル系オイル | 炭化水素油系オイルよりは負担が少ない。脱脂力が高めで肌が乾燥しやすい。 |
★油脂系オイル★ | 洗浄力は高めだが、乾燥しにくく負担も少ない。 |
それが、油脂系オイルのクレンジング剤です。
具体的には、マカデミアナッツオイルや、アルガンオイルなどの動植物の油がベースになっています。
適度な油分を肌に残してくれるため、乾燥しにいのが特徴です。
2、合成成分100%の方が安心
「天然素材」
「食べても大丈夫な成分からできています」
こんなキャッチコピーのついたコスメに目がいきませんか?
なんとなく肌によさそうな気がしますよね。
実は、自然派のコスメには、成分が酸化したり、アレルギーがでたりする危険性もあります。
一般的に、長い時間肌にのせ、紫外線にも当たるコスメには、安定性が高く酸化しにくい成分が配合されています。
ところが、多くの自然派コスメに配合されている「油脂」は酸化しやすい成分です。
前の項目でご紹介したクレンジングにおいて油脂は優秀ですが、紫外線に当たるメイクにいたっては、酸化しやすい傾向にあります。
また、「精油」は天然香料の一種で、アレルギーのリスクもあります。
合成だからと怖がらずに、むしろ100%合成の方が、安全に使えるというわけです。
3、スキンケアのライン使いに要注意
よくスキンケアのブランドって、「ライン使いで効果がアップします」という売り文句がありますよね。
クレンジング・洗顔料・化粧水・乳液・クリーム・美容液・・・ついつい全部買ったら破産レベル!
しかし、そこまで効果がアップしない場合や、むしろ同じシリーズで揃えてしまうと危険な可能性もあるのです。
そもそも、シリーズが同じと言うことは、目指す効果も同じなことが多いです。
目的が同じなら、結局配合されている有効成分も同じ可能性が高いです。結局たくさん揃えても、1つの同じ効果しか現れません。
また、美白やニキビに効くというスキンケアは「医薬部外品」のことが多いです。
「医薬部外品」とは、有効成分が入っていますが、その分副作用があることも。
検査されていますが、有効成分の濃度測定は、アイテム1つずつに対して行われています。
つまり、ライン使いした場合、有効成分の濃度が高くなって安全値を超えてしまう可能性があるのです。
美容じゃないけど・・・アルカリ電解水に要注意!
最後に美容ではないのですが、私がこの本を読んで1番驚いたことです。

何年か前から、「アルカリ電解水」ってよく見かけませんか?
ドラッグストアやスーパー、100円ショップでも売っています。
私もアルカリ電解水のスプレーやウェットシートを掃除で使ったことがあります。
これがなんと!
成分に「水」しか書いていなくても、やさしいとは限らないのです。
特にpH=13以上など強力なアルカリのものには要注意!
この謎すぎる水は、界面活性剤よりも断然危険な「水酸化ナトリウム」という劇物で作られている場合が。
この成分は塩水に電気を通すだけで生成するために成分名が記載さていないか、意図的に成分を隠しているケースもあるようです。
これらの強アルカリ性物質は目に入れば失明し、触れれば皮膚のたんぱく質を溶かす非常に危険な物質です。
引用元:「オトナ女子のための美容化学 しない美容」P234
読んでびっくり!
もちろん、アルカリ性の強度は商品によって違うでしょうから、全てのアルカリ電解水が危険と言うわけではないと思います。
普通の住居用洗剤(例マイペット)だって、目に入ったらダメでしょう。
要は、使う時には皮膚に触れないようにする、赤ちゃんやペットにも十分配慮しようということですね。
まとめ・感想 「しない美容」を見直すチャンスにする
「オトナ女子のための美容化学 しない美容」を読んで、これまでの思い込みや、にわか知識がいくつもひっくり返りました。
アラフォーになり、肌質や髪質が変わってきていて、迷いの多い時期だったので勉強するいい時期だったのかも。
これをきっかけに、基礎化粧品、メイク、シャンプー類をコツコツ見直していこうと思います。
かずのすけさんの本は、化粧品の成分表と見比べるために、1冊手元に置いておいておくと便利ですよ~。