書評

マンガでわかる ココロの不調回復 食べてうつぬけ  奥平 智之著【書評】

マンガでわかる ココロの不調回復 食べてうつぬけのタイトル画像

こんにちは、ゆとり主婦のマリー(@yutori_shuhu)です。

皆さん、「テケジョ」を知っていますか?

下記に当てはまったら、あなたも「テケジョ」かもしれません。

こんな人はテケジョかも
  • イライラが抑えられない
  • だるい・疲れやすい
  • ささいなことで泣きそうになる
  • 仕事や家事に集中できない
  • 気分が晴れない

答えはこの本にありました。私が、うつ病になる前に読めていれば・・・と思った本です。

「マンガでわかる ココロの不調回復 食べてうつぬけ」奥平 智之著

 

うつ病が良くなった今も、心の不調を感じた時にはこの本を読んで最近の食生活を振り返るようにしています。

食べてうつ抜けの本を持っている写真

ココロの不調・・・心療内科?投薬治療?

落ち込んだり、イライラしたり、心に不調を感じた時、皆さんはどうしていますか?

私は家族に話してすっきりしたり、ひたすら寝たり、おいしいものを食べたりします(^^)

でも、重度の落ち込みや不眠・食欲不振などで悩んでいたら、家族や友人に心療内科をすすめられるかもしれませんね。

私はうつ病を通院で治したので、不調を感じたら病院へ行くのはいいことだと思っています。緊急を要する場合もありますし、対処療法として薬が効果的な場合もあります。

しかし、そもそもの原因の1つが食生活にあるかもしれないのです。

「マンガでわかる ココロの不調回復 食べてうつぬけ」は、「まず食べることを見直して、ココロの不調を改善しよう」という趣旨で書かれています。

今まさにうつ病を治療中という人だけでなく、「なんとなく心がすっきりしないけど原因がわからない」という人にも読んでみてほしい本です。

「テケジョ」を知っていますか?

この本では、心の不調の原因の1つに「鉄分不足」を挙げています。

著者の奥平さんは、鉄分が不足している女性があまりにも多いことから、彼女たちを「鉄欠乏女子=テケジョ」と名付け、警鐘を鳴らしています。

「貧血を起こすことはないし、健康診断の血液検査ではヘモグロビンも平均値」という人でも、テケジョの可能性があるんです!

テケジョかどうか調べる方法①フェリチン

テケジョかどうか調べるにはは、「フェリチン(貯蔵鉄)」の数値を調べることが必要です。

血液検査でフェリチンの数値が低ければ、鉄不足となります。

しかし標準的な検査の項目に入っていないことが多いそうです。

精神科医で著者の奥平智之さんは、患者さんのフェリチンの数値をチェックし、鉄不足の問題を解決すると、ココロの不調が改善するケースが非常に多いと実感しています。

私は、貧血という自覚症状はありませんが、1度フェリチンの数値は調べてみたいと思いました。

テケジョかどうか調べる方法②爪をチェックする

奥平さんは精神科医です。が、心の不調で来院する患者さんを見るときに、まず爪をみるそうです!

私はメンタルクリニックに2か所行ったことがありますが、爪をチェックしてもらったことはありません。

では、一緒にチェックしてみましょう!

まず、親指の爪を触ってみてください。

食べてうつ抜けのテケジョの調べ方

下記のような爪になっていませんか?

  • アーチが浅くて平べったい爪
  • 薄くて柔らかい赤ちゃんみたいな爪(反り返りそうになる)
  • 割れやすい・ボロボロの爪
  • 白っぽく、光沢がない

当てはまる人は、貧血でなくても鉄分不足の可能性があり、要注意です。

私は爪が薄くてやわらかいので、やはりテケジョなのかな・・・と思います。

週に1度爪を切るので、その時に意識してチェックしています。爪が厚くなってきたと感じる時期と、薄くなってきたと感じる時期があります。

忙しくて食生活が貧相な時期が続くと、薄くなっている気がしています。

手軽な方法なので、ぜひ定期的にチェックしてみてください。

鉄分不足に陥ると・・・

鉄分が不足によって引き起こされる症状です。

  • ミトコンドリアで効率よくエネルギーが作れなくなる
  • イライラ、憂うつ、神経過敏などの精神症状が出やすくなる
  • 粘膜の代謝が悪くなって、胃腸障害や飲み込みにくさが出る

「疲れやすい」「イライラする」などの症状があると、「ストレスが溜まってきたのかな?」と私は単純に考えがちでしたが、鉄分が不足している可能性もあるということなんですね~。

鉄分不足を解消するには

鉄分不足を解消する方法は、たくさんあって皆さんご存知のことも多いと思います。

本書からは4つを簡単にご紹介します。

1、鉄分を多く含む食品を食べる

食べ物で鉄分を取るのは、1番わかりやすいですね。

そこで連想するのが、ホウレン草やひじき。しかし、これらを食べればいいのかというと、それだけでは非効率です。

鉄分はヘム鉄と非ヘム鉄に分かれます。そのうち、吸収率が高いのがヘム鉄です。

ヘム鉄が多く含まれるのは、実は動物性たんぱく質なんです。

バランスよく良質な肉や魚、卵などを摂取すること。つまり、バランスのよい食事が大事になります。

2、ビタミンCと一緒にヘム鉄を摂る

吸収率のいいヘム鉄は、ビタミンCやクエン酸と一緒に食べると、吸収率が向上します。

タンパク質と一緒に、レモンや梅干を食べられるといいですね。

3、調理に鉄器や鉄球を活用する

これは、おばあちゃんの知恵袋的ですね(^^)

南部鉄器のやかんでお湯を沸かして白湯を飲むと、鉄分摂取が簡単にできます。

また、最近ではかわいらしい卵型の鉄球が販売されていますので、鍋に入れて調理するのも楽しそうです。

4、鉄剤やサプリメントを飲む

病院で鉄剤を処方してもらう、もしくは市販の鉄分サプリメントを摂取する方法があります。

市販のサプリでは「ヘム鉄」を選びましょう。

鉄欠乏の人は、胃腸の粘膜に障害があることがあるので、胃腸が荒れにくく吸収されやすいヘム鉄がおすすめです。

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メンタルヘルスは食事が基本

ここまで、本書の中から、鉄不足についてのエッセンスだけまとめてきました。

しかし、「食べてうつ抜け」するための内容としては、ほんの一部です!

他の栄養素が足りていない可能性や、東洋医学の知識、ケース別の改善ルートなどなど、本書にはココロの不調を改善できる方法が、まだまだ書かれています。

「健康の基本である食事は、心の基本でもある」

そんな奥平医師の思想を落とし込みながら、ぜひ読んでみてほしいです。

私は、うつ病を経験してから、自分の心の不調に敏感になりました。

「あ、最近落ち込みやすいな」

「またネガティブなことばかり考えているな」

「疲れがたまってきているな」

そんな風に自分をスキャニングして、再発を防ごうとしています。

そんな中、「食べてうつぬけ」と出会い、不調を感じるときは食生活が荒れていたり、実際に爪がもろくなっていたりすることに気づきました。

そして、日常的に鉄のサプリメントを飲むようにしています。

すでに通院、投薬治療をしている人なら、同時並行で食生活を見直すことはプラスになると思います。

体の中をめぐる血液の中に、バランスよく栄養素が満ちて健康的な身体になれれば、脳へもよい影響がでるはず。

本書のたくさんの提案の中から、できることを1つずつ実践していきませんか(^^)

まとめ・感想

心の不調には、栄養の不足が関係している可能性があります。

特に鉄分が不足している女性(テケジョ)が多いです。

私は食生活+サプリメントで補っています。

「マンガでわかる ココロの不調回復 食べてうつぬけ」を読んで食生活を見直して、メンタルヘルスを改善してみるのはいかがでしょうか。