書評

料理の呪縛から解放してくれる「一汁一菜でよいという提案」土井善晴 著【書評】

一汁一菜でよいという提案の書評タイトル画像

こんにちは、ゆとり主婦のマリー(@yutori_shuhu)です。

料理研究家の土井善晴さんが書いた「一汁一菜でよいという提案」を読みました。

一汁一菜でよいという提案の本を持っている写真

下記にあてはまる人なら、読んで損はないと思った本なのでレビューします。

  • 日常的に料理をする人
  • 料理に苦手意識がある人
  • 自炊したいけど外食しがちな人
  • 毎日の献立に苦労している人
  • 日々の暮らしを丁寧に味わいたい人
  • 土井善晴さんのファン

本の概要と、心が打たれた個所や大事なポイントをまとめました。

「一汁一菜でよいという提案」の要点3つ

この本は、料理研究家の土井善晴さんが書いていますが、レシピ本ではありません。

土井さんが推奨する食生活を実践できるよう、みそ汁の作り方や具体的な具材の紹介はあります。写真も何点も掲載されています。

しかし基本は、レシピや技ではなく「家庭料理に対する思想」が書かれていると思ってください。

1、日本の家庭料理を考えてきた土井さんの結論

土井さんは、料理研究家として日本の家庭料理の変化について考えてきました。

現代では、外で働いた後に、帰宅して料理をすることが大変だと感じている人が多く、そういった声を聞く機会が増えたそうです。

それで外食が続いたり、レトルト食品ばかりになったりすると、健康が心配でうしろめたい気持ちになってしまう・・・

そんな現代人に向けて、土井さんが出した結論が「一汁一菜」です。

「日本の家庭料理の最善の道」だと考えるようになったそうです。

 

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2、「一汁一菜」とは、システムだ

「一汁一菜」とは、「汁=味噌汁」と「菜=おかず」を意味します。

「ご飯・みそ汁・漬物」を原点にした食事の型で、土井さんはご飯とみそ汁だけでも十分だと言います。

さらには、「一汁一菜」をシステムとして捉え、美学にまで高める土井さんの考えははっとさせられます。

一汁一菜とは、ただの和食献立のすすめではありません。
一汁一菜というシステムであり、思想であり、美学であり、
生き方だと思うのです

(本書より引用)

3、家庭料理は、おいしくなくてもいい

「手料理=おいしいもの」「家庭料理=おいしくなければならない」

そんな思い込みや常識にとらわれて、料理にプレッシャーがかかっている人は私だけではないと思います。

そこを、

「日常の食事は、ご飯と具だくさんの味噌汁で充分。家庭料理はおいしくなくてもいい。むしろ工夫しすぎず、飽きないことが大事」

と言い切ってくれる土井さん。

この一言で救われませんか?私は救われました(^^)

本書には、料理に「ハレ」と「ケ」の概念を用いた説明がありました。

日常の家庭料理=「ケ」の料理・・・手間をかけない

祭りごと・特別な日の料理=「ハレ」の料理・・・手間を惜しまない

現代日本では、「ハレ」と「ケ」の料理が混同されていて、毎日「ハレ」の日の料理を食べようとしてしまう。

それが日々の料理の苦しさにつながっているんですね。私は、栄養過多(肥満)や食品ロスの問題も、ここにある気がしています。

このあたりの記述はとても面白いので、ぜひ本書を読んでいただきたいです!

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「一汁一菜でよいという提案」の感動ポイント

この本を読んで感動したポイント、実践しようと思えた部分を3つご紹介します!

1、具だくさんのみそ汁を作るようになった

実は私はあまりみそ汁を作って飲む方ではありませんでした。

特に美味しいと感じるものではありませんし(完全に「ハレ」の日料理と混同していました)、毎日みそ味って飽きるのではないかと思っていました。

ところが、本書を読んで、みそ汁が非常に優れた料理であることがわかり、みそを買いました!

どんな具でもマッチします。具さえふんだんに入れれば、主菜になりえます。

むしろ副菜を作らなくてもいいくらい、バランスのよい食事になります。

我が家の夕食は、最近では「肉や魚の主菜+具だくさんみそ汁+白米」になりつつあります。

本には「出汁の取り方」も書いてありましたが、私は基本は「本だし」を使っています。だから、全部で20分あれば作れるものばかりです。

忙しい時は主菜なしで、「みそ汁+キムチ+白米」という、まさに「一汁一菜」バージョンで済ませています。こちらは5分程度です(^^♪

土井さんは、トーストにも合うといいます。みそ汁の可能性は無限。

みそ汁にトーストの例

みそ汁に入れる具は、常識にとらわれずに色々チャレンジしようと思います。

本書ではトマトやピーマン、半熟卵など様ざまな例が紹介されています。

みそ汁の例いろいろ

おまけに味噌は日本の伝統の発酵食品で、日本人の胃腸に合いやすく、健康面でも安心です。

2、「料理はおいしく」の呪縛から逃れられた

料理はおいしくなければいけないという思い込みから解き放たれました。

毎日食べるものは普通でいい。飽きなければいいと思えるようになりました。ご飯の時間に「おいしい?」と聞かなくてよくなりました。

そうすると、肩の荷がおりて、家事の負担が減った気がします。

また、味付けも濃くしなくてよくなったので健康面にもよい影響がでるかな?と楽しみです。

この本は、「普段の料理は手をかけない」という私の免罪符になっています。

3、土井さんの「家庭料理に対する思想」があたたかい

土井さんが考える家庭料理は、あたたかさがあります。

忙しい現代人へのいたわりの視線。

実現可能&持続可能なアドバイス。

家事系の本を読むときに恐れてしまうのですが、この本には「女性に家事を押し付ける」思想も出てきません。

どうしたら健康を維持し、日本の伝統や風土を楽しみ、日々の暮らしに幸せを感じられるのか。

そうした思想から生まれた本書は、読むと心があたたかくなります。

まとめ・感想

毎日の料理は手をかけずに「ご飯・みそ汁・漬物」で十分だと教えてくれました。

日常に「ハレの日」を求めると家事が辛くなるので、考え方を変えて持続が可能な料理に転換していくと楽になるかもしれません。

私は確実に心が楽になりました!

それに、具だくさんのみそ汁は腸内環境にもよさそうです。

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